写真史は、光で像を定着させる技術が生まれてから、写真がどのように撮られ、使われ、見られてきたかをたどる歴史である。カメラや感光材料の発明だけでなく、報道や広告、肖像、芸術としての写真、そして一枚の写真が社会に与えた影響までを含む。
カメラで撮られた写真として現存する最古のものは、1820年代後半にフランスのニセフォール・ニエプスが自宅の窓から撮った一枚とされる。1839年にダゲレオタイプが公表されると、写真は実用の技術として急速に広まった。19世紀半ばには気球から地上を撮る試みも生まれ、20世紀に入って小型のカメラが一瞬を切り取れるようになると、報道写真が戦争や事件の見え方を決めるようになる。一枚の写真が世論を動かす一方で、トリミングや演出、撮影者の責任をめぐる議論も絶えない。
日本にも幕末に写真術が伝わり、明治以降は肖像や名所の撮影が商売として広がった。21世紀にはデジタルカメラとスマートフォンが撮影を日常の行為に変え、撮られる写真の数は桁違いに増えた。それでも、どの一枚を選び、どう見せるかという問いは変わっていない。
このタグには、名作とされる一枚の撮影の舞台裏や、写真がポスターや表紙に転用されていく経緯を追った記事を多く集めている。
瞬間をとらえるという考え方の神話と実際は「決定的瞬間」の嘘と真実で、人類初の空撮はナダールの気球写真で取り上げた。報道写真の力と危うさは「ナパーム弾の少女」と「タンクマン」で読める。