用語解説

アニメーション

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アニメーション(animation)は、少しずつ変化させた絵や物体を1コマずつ撮影または作成し、続けて映すことで動いているように見せる映像の技法、またその作品である。日本では略してアニメとも呼ばれる。

土台にあるのは、少しずつ違う静止画が素早く切り替わると、それを一つの動きとして見てしまう人間の知覚である。1832年にベルギーのジョゼフ・プラトーが考案したフェナキストスコープは、回転する円盤に描いた連続画をすき間からのぞいて動きを見せる装置だった。フランスのエミール・レイノーは19世紀後半にこの原理を観客の前で映写できる形に改め、1908年にはエミール・コールが、手描きの線画だけでできた短編『ファンタスマゴリー』を発表している。

1914年、アメリカの漫画家ウィンザー・マッケイは、恐竜が観客の指示に応えるように動く『恐竜ガーティ』で、キャラクターに個性を宿らせてみせた。同じころ、透明なセルロイドの板に動く部分だけを描き、背景と重ねて撮影するセル・アニメーションが考案され、20世紀を通じて標準の方法になる。ディズニーは1937年、長編『白雪姫』を完成させた。日本では1945年に長編『桃太郎 海の神兵』が公開され、1958年には東映動画がカラー長編『白蛇伝』をつくっている。1963年にテレビで『鉄腕アトム』が始まると、限られた枚数で動きを見せる工夫が積み重なり、日本のアニメ独特の演出が育っていった。

手法は絵に限らない。人形や粘土を少しずつ動かして撮るストップモーション、切り絵、そして1990年代からはコンピュータで描くCGアニメーションが広がった。どの手法でも、動きの間合いや誇張、省略をどう設計するかが表現の中心にあり、現実には見えない風や光の動きまで描けるところに、実写とは違う強みがある。

見えない風を絵で見せる工夫は宮崎駿の「風」の描き方で、光と都市を描き込んだ劇場作品は『AKIRA』の光と街で取り上げた。『桃太郎 海の神兵』が漫画に与えた影響は手塚治虫『新宝島』に詳しい。