ジャスパー・ジョーンズ

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ジャスパー・ジョーンズ(Jasper Johns、1930–)は、アメリカの画家、版画家である。星条旗や標的、数字といった誰もが知る平らな図柄をそのまま絵の主題に選び、抽象表現主義のあとに来るネオ・ダダ、ポップアート、ミニマリズムへの橋渡しをした。

ジョージア州オーガスタに生まれ、サウスカロライナ州で育った。朝鮮戦争の時期に陸軍に従軍したのち、1953年にニューヨークへ戻り、書店で働きながら絵を描く。1954年の冬にロバート・ラウシェンバーグと出会い、同じ建物の上下の階にアトリエを構えて互いに影響を与え合った。この年の終わりごろ、それまでの作品の大半を自ら破棄している。

1954年から55年にかけて描いた《旗》は、合板に貼ったキャンバスに新聞紙の切れ端を貼り込み、顔料を溶かした熱い蜜蝋を重ねるエンコースティックの技法で、星条旗の形をそのまま写したものだった。旗なのか絵なのかという問いを、彼は答えずに差し出した。1958年、画商レオ・キャステリの画廊で開いた初の個展は評判を呼び、ニューヨーク近代美術館が作品を買い上げている。

その後も地図、文字、日用品の型取りなどを使い、見ることと知っていることのずれを扱い続けた。1967年にはモントリオール万博の米国館に、フラーのダイマクション地図をもとにした大作を描いている。版画でも多くの作品を残し、存命の画家として作品が高値で取引されることでも知られる。

《旗》と数字の連作が意味を拒んだ理由をたどったのがジャスパー・ジョーンズの星条旗と数字で、モントリオール万博の地図の作品は中心のない地図で取り上げた。