ずっと昔になんかのTVで紹介されててメモってたのが
出てきたんで再度メモ。
あのチェルノブイリ原発事故で放射能汚染された地域に住み続ける家族のドキュメンタリー
汚染という言葉が似つかわしくない美しい自然が
印象的で。途方もなくやるせない気持ちになった。
作品について
『ナージャの村』は1997年11月22日に公開された日本のドキュメンタリー映画。監督は本橋成一、語りを小沢昭一が担当し、音楽は小室等が手がけた。上映時間は118分。舞台となるのはベラルーシのチェルノブイリ原発事故による放射能汚染地域の中に残された小さな村。1986年の事故後、旧ソ連政府は原発から30km圏内に住む約13万5000人を強制疎開させたが、本橋監督は1994年から数年にわたって村に通い続け、それでも故郷を離れることを拒んだ家族の日常をカメラに収めた。
歴史的背景
1986年4月26日に起きたチェルノブイリ原子力発電所事故は、史上最大規模の原発事故として記録されている。爆発事故で大量の放射性物質が飛散し、ウクライナ・ベラルーシ・ロシアにまたがる広大な地域が汚染された。ベラルーシ側では総面積2165平方kmがポレーシェ国立放射線生態学保護区に指定され、かつて92の村に暮らしていた約2万2000人が強制移住させられた。高濃度に汚染された13の村は汚染拡散防止のために土中に埋め立てられた。
しかし移住を拒んだ住民たちは「サマショール(自力帰還者)」と呼ばれ、危険区域に留まり続けた。彼らの多くは長年の土地への愛着や、移住先での生活苦、そして「ここで死にたい」という強い意志から居住を選んだ。この映画が記録するのは、まさにそうした人々の姿だ。
受賞と評価
本作は国内外で高く評価され、ドイツ・フライブルグ国際環境映画祭(エコメディア)グランプリ、第18回ハワイ国際映画祭ドキュメンタリー部門グランプリ、台湾国際ドキュメンタリー映画祭アジア映画連盟特別賞、トルコ国際環境映画祭批評家賞など多くの賞を受賞した。国内でも平成9年第8回文化庁優秀映画作品賞(得票数第四位)を獲得している。
その後・現状
本橋監督はこの村への取材を続け、2002年には続編にあたる『アレクセイと泉』を公開。この作品も第52回ベルリン国際映画祭ベルリナー新聞賞をはじめ多数の賞を受賞した。2011年にはポレポレタイムス社より両作品をまとめたツインパックDVDが発売されている。チェルノブイリ事故から40年近くが経過したが、立入禁止区域の大部分では依然として高い放射線量が残り、保護区責任者は「ほとんどの場所で300年間は人が住めない」としている。一方でサマショールたちは高齢化が進み、その数は年々減少している。汚染された大地に残された彼らの暮らしと、失われていく村々の記憶は、この映画が持ち続ける重みである。
コメント (0)