コカ・コーラ

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コカ・コーラ(Coca-Cola)は、1886年にアメリカで生まれた炭酸飲料のブランドである。筆記体のロゴ、赤い色、くびれたガラス瓶という三つの要素を100年以上守り続け、ブランドデザインの古典として繰り返し引き合いに出される。

1886年、ジョージア州アトランタの薬剤師ジョン・ペンバートンが、カラメル色のシロップを炭酸水で割る飲み物として売り出した。名前と、当時の事務文書で使われていたスペンサー体の筆記文字によるロゴは、共同経営者で経理を担当していたフランク・M・ロビンソンの考案とされる。製品が樽で運ばれていた時代、酒と区別できるよう樽を赤く塗ったことが、赤をブランドの色にしたきっかけだったという。

20世紀初めには、似た名前と似た瓶の模倣品が市場にあふれた。そこで会社は、暗闇で触っても、割れて破片になっても見分けられる瓶を求めてガラス会社に設計を競わせる。1915年、インディアナ州テレホートのルート・グラス社のアール・R・ディーンが、図書館で見たカカオの実の絵から縦の溝とくびれをもつ形を描き、この瓶が翌年から使われ始めた。コンツアーボトルと呼ばれるこの形は、のちに立体の商標としても登録されている。

1930年代には、画家ハッドン・サンドブロムが広告のために赤い服の陽気なサンタクロースを描き、世界に広まるサンタ像の定着に一役買った。1969年には、ロゴの下に白い波線を敷いたデザインが加わっている。製品の中身より先に形と色で思い出させる仕組みは、ロゴ、色、容器をまとめて設計するコーポレートアイデンティティの考え方を先取りしていた。

偶然の取り違えから生まれた瓶の形の物語はコカ・コーラ「コンツアーボトル」誕生秘話で、赤がブランドの色になるまでの経緯はなぜ「赤い本」は売れるのかで取り上げた。