クロード・モネ

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クロード・モネ(Claude Monet、1840–1926)は、フランスの画家で、印象派を代表する一人である。移ろう光と大気を明るい色の筆触で描きとめ、同じ対象を時間や季節を変えて描き分ける連作の方法を確立した。

パリに生まれ、少年期をノルマンディーの港町ル・アーヴルで過ごした。風景画家ウジェーヌ・ブーダンに屋外で描くことを教わったのが出発点である。1870年、普仏戦争を避けてロンドンに渡り、ターナーやコンスタブルの風景画に触れた。1872年に描いた《印象・日の出》は、1874年に写真家ナダールの旧スタジオで開かれた仲間との自主展覧会に出品され、批評家が皮肉まじりに付けた印象派という呼び名のもとになった。

1883年からはパリ北西のジヴェルニーに住み、睡蓮の池のある庭を自らつくった。1890年代には《積みわら》や《ルーアン大聖堂》の連作で、同じ主題が光によってまったく別の色面になることを示している。晩年は白内障に苦しみながら睡蓮を描き続け、その大装飾画は没後の1927年、パリのオランジュリー美術館の楕円形の部屋に収められた。

地平線を消し、画面の端まで水面で満たした睡蓮は、20世紀半ばのニューヨークで抽象表現主義の先駆けとして読み直された。浮世絵の収集家としても知られ、ジヴェルニーの家には多くの版画を飾っていた。

晩年の睡蓮が再発見される経緯はモネの『さかさま絵画』で、第1回展の会場となったナダールのスタジオはナダールの気球写真で、モネがロンドンで見たターナーの鉄道の絵はターナーが描いた産業革命の瞬間で取り上げた。