CG(シージー、computer graphics)は、コンピュータを使って図形や画像をつくり、加工し、表示する技術と、それによってつくられた画像や映像を指す言葉である。コンピュータグラフィックスの略で、映画の分野ではCGI、立体を扱うものは3DCGとも呼ばれる。
言葉が生まれたのは1960年、米ボーイング社である。操縦席の設計のためにコンピュータで人体の図を描かせていたウィリアム・フェッターらが、この呼び名を使い始めたとされる。もっとも、フェッター自身は、最初に口にしたのは上司のヴァーン・ハドソンだったと述べている。1963年には、マサチューセッツ工科大学のアイヴァン・サザーランドが博士論文でスケッチパッドを発表した。ライトペンで画面に直接図形を描き、保存し、あとから呼び出して動かせるこのシステムは、画面上で図形を操作するという今日のやり方の出発点になった。
最初は設計や研究の道具だったCGは、1970年代から80年代にかけて映像の世界へ入り込む。ピクサーが1986年に発表した卓上ランプの短編『Luxo Jr.』は、CGによる作品として初めてアカデミー賞の候補になった。1995年の『トイ・ストーリー』は、すべてをCGで描いた初めての長編アニメーション映画である。
手で描くには計算が膨大すぎる光の反射や影、布や水の動きを、物理の法則に沿って再現できるのがCGの強みである。いまでは映画の視覚効果やゲームだけでなく、建築の完成予想図、製品の設計、画面のインターフェイスにまで使われ、実写と見分けがつかない画像も珍しくない。その一方で、人の姿を写実に近づけるほど、わずかなずれがかえって不気味に感じられることがある。ロボット工学者の森政弘が1970年に指摘した「不気味の谷」は、CGの人物表現でもたびたび問題になってきた。
卓上ランプが主人公になるまでの経緯はアングルポイズランプの歴史で、実写と見まがう建築CGの映像はAlex Romanの詳細がようやく判明で取り上げた。