プロダクトデザイナーLucie Koldovaさんの作品。一体何に使うものなんだろう。よくわからないけどなかなかいい写真だ。
Igloo

子供が遊ぶ場所?不思議なものもあるけど、こういう本棚なんかもデザインしている。
Process boxes

こんな照明もかっこいい
Orbital light

Lucie Koldovaとは
Lucie Koldova(ルーシー・コルドヴァ)は、1983年チェコ・プラハ生まれのプロダクト&インテリアデザイナーです。プラハの名門AAAD(Academy of Arts, Architecture and Design in Prague/プラハ美術工芸大学)でプロダクトデザインを学んだ後、パリのENSCI-Les Ateliers(国立高等工業創造学院)にも留学し、ヨーロッパの幅広いデザイン教育を受けています。
卒業後はプラハを拠点に自身のスタジオを設立し、家具、照明、インテリアオブジェ、空間デザインなど多岐にわたる分野で活動しています。チェコの伝統的なガラス工芸や木工の技術を活かしつつ、現代的でミニマルな造形に落とし込むスタイルが特徴的です。
Brokisとの照明デザイン
Lucie Koldovaの名前を世界的に知らしめたのが、チェコの照明メーカーBrokis(ブロキス)とのコラボレーションです。Brokisはチェコのボヘミアガラスの伝統を受け継ぐプレミアム照明ブランドで、Lucieは同ブランドのクリエイティブの中心的存在として数多くの照明コレクションをデザインしてきました。
代表作の「Muffins」シリーズは、吹きガラスと木を組み合わせた温かみのあるペンダントライトで、有機的なフォルムと素材の対比が美しい作品です。手作業で作られるボヘミアガラスのシェードと、無垢材のパーツの組み合わせは、工業製品でありながらクラフトの手触りを感じさせるもの。この「Muffins」をはじめ、「Balloons」「Jack O’Lantern」「Shadows」など、Brokisでの一連の照明デザインは、ミラノサローネ(Salone del Mobile)やメゾン・エ・オブジェ(Maison & Objet)といった世界的なデザイン見本市でも高く評価されています。
デザインの特徴
Lucie Koldovaのデザインに一貫しているのは、素材へのリスペクトと、シンプルな造形美の追求です。ガラス、木、金属といった異なる素材を組み合わせながら、それぞれの素材が持つ固有の質感や表情を最大限に引き出すことに重きを置いています。
彼女の作品の多くは、どこか詩的で温かみがあり、北欧デザインのミニマリズムとチェコの職人的なクラフトマンシップが融合したような独特の雰囲気を持っています。照明デザインでは特に、光の広がり方や素材を通した光の表情にこだわっており、空間に置いたときの「光の体験」をデザインしているような印象を受けます。
受賞歴と国際的な評価
Lucie Koldovaは、チェコのデザイナー・オブ・ザ・イヤーをはじめ、数々のデザイン賞を受賞しています。ミラノサローネでの展示は常に注目を集め、Elle Decoration International Design Award(EDIDA)のヤングタレント賞にもノミネートされるなど、国際的な評価も高い。プラハのDesignblok(プラハ国際デザインフェスティバル)でも中心的な存在として活躍しており、中東欧のデザインシーンを牽引するデザイナーの一人です。
チェコという国は、ボヘミアガラスやキュビズム建築など、独自のデザイン文化を持つ土壌がありますが、国際的な知名度という点ではまだ過小評価されがちです。そんな中でLucie Koldovaの存在は、チェコデザインの可能性を世界に示す重要な役割を果たしていると思います。デザインブログを運営していて、こういう「まだ日本ではあまり知られていないけれど素晴らしいデザイナー」を見つけると嬉しくなりますね。
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